
築年数が15〜30年前後になってくると、「そろそろ屋根塗装を」と考える方が増えます。ところが、屋根材がノンアスベストスレートの場合、塗装の良し悪し以前に“塗っても長持ちしにくいタイプ”が混ざっていることがあります。
特に1996〜2009年頃に流通したスレート屋根の一部は、割れや欠け、表層の剥がれが起きやすく、塗装で延命するという発想が合わないケースがあるのが要注意ポイントです。知らずに塗ってしまうと、数年後に「また割れてきた」「保証は対象外と言われた」と後悔につながることがあります。
この記事では、屋根塗装を検討中の施主さんが、ノンアスベストスレートのリスクを踏まえて納得して判断できるように、見分け方の考え方と現実的な対策を整理します。
まず結論:このタイプは塗装で止まらない不具合がある
屋根塗装の目的は、屋根材の表面を保護して水の吸い込みや劣化を抑え、寿命を延ばすことです。ですが、屋根材自体が割れやすい・層が剥がれやすいタイプだと、塗装をしても割れや欠けが止まりません。
さらに、素地の表層がめくれてくるタイプは、上にどれだけ良い塗料を塗っても、土台が崩れれば塗膜も一緒にダメになりやすいです。見た目はきれいになっても、メンテナンスとして成立しにくい。ここが最大の落とし穴です。
スレート屋根の基本と、ノンアスで何が変わったのか
スレート屋根(化粧スレート)はセメント系の薄い屋根材で、戸建てで広く採用されてきました。軽量で施工しやすい一方、薄いので衝撃に弱く、割れや欠けが起きると補修が増えやすい特徴があります。
そしてノンアスベスト化の移行期には、強度や耐久性の面で安定しにくかった時期の製品が存在します。ここで大事なのは、年代だけで決めつけないことです。同じ築年数でも屋根材の種類やシリーズで状態は変わります。
だからこそ、塗装を前提に話を進める前に「今の屋根材が、塗装が向くタイプなのか」を確認するのが先です。
こんな症状があるなら、塗装だけで押し切らない方がいい
塗装の見積もりを取る前に、次のような症状が出ていないかをチェックしてください。ひとつでも当てはまるなら、塗装以外の選択肢も同時に検討した方が安全です。
- 屋根材にひび割れが多い、同じ面に集中している
- 端部が欠けている、割れてズレている
- 表面が層状にめくれているように見える
- 過去に屋根を塗装したのに、数年でまた割れが増えた
- 近くで見ると、素地が粉っぽい、剥離が進んでいる
このタイプは「塗装したら割れが止まる」ではなく、「塗装しても割れる可能性が高い」という前提で判断しないと、費用対効果が悪くなりがちです。
よくある失敗:塗装の保証で守られると思い込む
屋根塗装の保証は、基本的に塗膜の剥がれなど“塗装そのもの”に関する内容になりやすいです。屋根材の割れや欠け、素地の剥がれは、塗装の施工不良ではなく材料側の問題として扱われ、保証対象外になることがあります。
ここで施主さん側がつまずきやすいのが、「塗装したのに割れた」「保証で直してもらえるはず」という期待と、実際の保証範囲のズレです。
契約前に確認しておきたいのは、次の2点です。
- どんな症状が保証対象で、何が対象外になりやすいか
- 割れや欠けが増えた場合、補修対応はどうなるか
この説明が曖昧なまま進むと、工事後のトラブルにつながりやすいです。
現実的な対策はカバー工法か葺き替え 塗装より先に検討したい理由
塗装が向かない可能性が高いノンアスベストスレートでは、現実的な対策としてカバー工法か葺き替えが候補になります。
カバー工法が向くケース
既存の屋根の上に新しい防水シートを敷き、軽量な金属屋根材などを重ねる方法です。撤去が少なくて済むことがあり、工期や費用のバランスで選ばれやすい工法です。
ただし、重要なのは「上から被せる」ことではなく、防水シートや役物の納まりをきちんと作り、雨水の出口まで設計通りに整えることです。ここを省くと、カバーしても雨漏りリスクが残ります。
葺き替えが向くケース
既存屋根材を撤去して下地を確認し、必要なら補修してから新しい屋根を作ります。下地の傷みが疑われる場合、雨漏り歴がある場合、長期的に安心を取りたい場合に向きます。
どちらが良いかは、割れの量、下地の状態、今後の居住年数、予算感で変わります。塗装の見積もりだけで判断せず、同じ土俵で選択肢を並べてもらうのが後悔を減らす近道です。
相談前に準備するとスムーズ:写真と情報の整理ポイント
屋根は地上から分かりにくいことがあり、写真だけで断定できないケースもあります。とはいえ、事前情報があると現地調査や見積もりがスムーズです。
- 築年数
- 新築時の資料や仕様書があれば手元に用意
- 過去のメンテナンス歴(屋根塗装の有無、補修の有無)
- 気になる症状(割れ、欠け、剥がれ、コケ、雨漏りの有無)
- 屋根の写真(全景に近い引きの写真、気になる箇所の寄り)
可能なら、屋根だけでなく雨樋の詰まりやベランダの排水状況なども合わせて伝えると、原因の切り分けがしやすくなります。
業者選びの基準:提案の中身が「塗装前提」だけになっていないか

このテーマで大切なのは、工事メニューの上手さよりも、見立ての正確さと説明の筋道です。見積もりを比較するときは、価格より先に次をチェックしてください。
- 屋根材の種類と、塗装可否について言及がある
- 塗装を提案するなら、割れや剥がれが進むリスクも説明している
- カバー工法や葺き替えも含め、選択肢を並べて判断軸を示している
- 保証範囲が具体的で、期待値のズレを作らない説明がある
DIOhomesでは、屋根塗装の相談でも「塗って良い屋根か」「塗らずに別の手を選ぶべきか」を最初に整理し、工事後に後悔しにくい進め方を提案しています。写真だけで決めつけず、現地状況を確認した上で、最適な選択肢を一緒に検討できます。
外壁塗装・屋根塗装・防水などのご相談は、現地状況を確認したうえで最適な進め方をご提案できます。まずはお気軽にご相談ください。
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