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シーラーとプライマーの違いとは?塗装を長持ちさせる基礎知識

2025年11月12日

外壁塗装を検討される方の中には、「シーラーとプライマーって何が違うの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。実際、どちらも“下塗り材”として扱われることが多いため、混同されやすい存在です。

しかし、建物の耐久性や塗膜の仕上がりに直結する重要な役割を担っており、それぞれに適した用途や特徴があります。

この記事では、塗装専門のDIOhomesが、シーラーとプライマーの基本的な違いや、適切な使い分け方について詳しく解説していきます。

シーラーとは?基本の役割と特徴

吸い込みムラを防ぐ「密着補助剤」

シーラーは、外壁や下地材と塗料の密着性を高めるために使われる下塗り材です。特に、モルタルやコンクリート、スレートなどの吸い込みが激しい下地に対して、塗料の吸い込みを防ぎ、仕上がりを均一にする役割があります。

シーラーの主な特徴

  • 下地に染み込んで内部から固める
  • 表面の吸水性を抑える
  • 仕上げ塗料の発色を良くする
  • 水性と油性(溶剤)タイプがある

古い外壁や粉を吹いたようなチョーキング現象がある場合など、下地の劣化が進んでいるほどシーラーの重要性は増します。

プライマーとは?基本の役割と特徴

金属や非吸水面に最適な「接着のり」

一方のプライマーは、主に金属・樹脂・タイルなど吸水しにくい素材に使われる下塗り材です。プライマーを塗ることで、上塗り塗料との密着性を高め、剥がれや浮きを防ぎます。

プライマーの主な特徴

  • 表面に密着性の高い皮膜を形成
  • 金属(鉄部・アルミ)や樹脂、タイルに使用される
  • 特殊素材に対応した種類が豊富
  • 錆止めや防カビ性能が付加されていることも

例えば、雨樋や手すり、金属製の庇(ひさし)など、外壁とは異なる素材部分に塗装する際に欠かせないのがプライマーです。

シーラーとプライマーの違いとは?

項目シーラープライマー
主な用途吸水性の高い下地に使用吸水性の低い下地(金属・樹脂)に使用
役割下地の吸い込み抑制・補強密着性向上・付着強化
主な使用素材モルタル・コンクリート・スレートなど鉄・アルミ・塩ビ・タイルなど
成分傾向浸透型表面付着型
状況に応じた選定経年劣化やチョーキングのある壁面非吸水面・特殊素材の下地

つまり、「吸う素材」にはシーラー、「吸わない素材」にはプライマーと覚えておくと良いでしょう。

両者を併用するケースもある

シーラーとプライマーは単独で使われることが多いですが、現場によっては併用されるケースも存在します。

例えば、下地が劣化しており、かつ表面がツルツルした窯業系サイディングのような素材では、まずシーラーで下地を整えたあと、プライマーで接着性を高めるという2段階の処理が行われることもあります。

また、金属屋根の塗装では、錆止め効果のあるプライマーの後に、吸い込みを均一にするシーラーを重ねることもあります。

適切な下塗り材を選ばないとどうなる?

塗装において下塗りは“命”ともいえる工程です。以下のような不具合が発生するリスクがあります。

下塗り材の選定ミスによる不具合

  • 剥がれ・浮き:密着性が足りずに塗膜が剥がれる
  • 色ムラ・仕上がりの粗さ:吸い込みが不均一
  • 早期劣化:塗膜の保護性能が発揮されない

DIOhomesでも、過去に他社施工の塗装不良を修繕するケースで「下塗り材が不適切だった」と判明することが多々あります。

プロはどうやって使い分けているのか?

経験豊富な職人は、塗装前の「素材チェック」や「チョーキング検査」「水の吸い込み確認」などを通じて、適切な下塗り材を選定しています。

また、塗料メーカーが提供する製品仕様書(カタログ)にも、「この塗料にはこの下塗りを使うように」といった指示があるため、それに準じるケースもあります。

DIYでは判断が難しい!プロに任せるのが安心

シーラーとプライマーの違いは理解できても、実際に「自宅の外壁にはどちらが合っているか?」を判断するのは簡単ではありません。

とくに築年数が経った建物や、過去に複数回塗装している建物では、下地の状態が複雑なことも多いため、現地調査と専門知識のある職人による診断が不可欠です。

DIOhomesの外壁塗装は“下地処理”にこだわります

DIOhomesでは、外壁塗装を行う前に、必ず現地調査を実施し、壁の素材・劣化状態・既存塗膜の種類などを細かく確認しています。

そのうえで、素材や状態に最も適した下塗り材(シーラー・プライマー)を選定し、耐久性と美観を両立した塗装を行います。

「どんな下地にも、ただ塗るだけ」という施工は一切行っていません。

まとめ:違いを知ることで、より安心できる塗装に

「シーラー」と「プライマー」の違いは、塗装の“持ち”と“見た目”を左右する大事なポイントです。似ているようで異なるこの2つの下塗り材を正しく使い分けることが、良質な塗装工事には欠かせません。

塗装の工程がよくわからないまま契約するのではなく、信頼できる業者にしっかり説明してもらうことが安心への第一歩です。

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「うちの外壁にはシーラー?プライマー?どちらが適しているか見てほしい」
そんな方は、ぜひ一度DIOhomesにご相談ください。
神戸市・伊丹市を中心に、専門スタッフが丁寧に診断し、最適なプランをご提案いたします。

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この記事を書いた人

DIOhomesメディア担当

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