
1. 外壁塗装をDIYでやるのは本当に可能?
「外壁塗装は業者に頼むもの」と思っていませんか? 実は、一定の条件を満たせばDIYでも外壁塗装は可能です。 ただし、手軽にできる作業ではなく、準備・体力・知識・安全対策が求められます。
外壁塗装をDIYで行う最大の魅力は、「コストを抑えられる」こと。 一方で、適切な工程を守らなければ数年で劣化が進んでしまうこともあります。
この記事では、外壁塗装をDIYで検討している方に向けて、 「何を準備すればいいのか」「どんな手順で進めるのか」「どんな失敗に注意すべきか」を、 初心者にもわかりやすく解説していきます。
DIYを成功させるかどうかの分かれ目は、「正しい知識と計画性」にあります。 まずは、DIYが自分にとって現実的かどうかを一緒に見極めていきましょう。
2. DIYのメリット・デメリットとは?
外壁塗装をDIYで行う前に、メリットとデメリットの両方をしっかり理解しておくことが重要です。 「節約できるからやってみたい」と思う方も多いですが、実際にやってみると予想外の苦労があることも。 ここでは、DIYの利点と注意点を整理して紹介します。
DIYのメリット
- コスト削減が可能:業者に依頼するよりも、材料費と道具代のみで済むため、トータルコストを抑えられます。
- スケジュールを自分で決められる:自分のペースで作業できるので、休日や空いた時間を活用できます。
- 家に対する理解が深まる:自分で塗装することで、外壁の状態や構造を把握しやすくなります。
DIYのデメリット
- 時間と労力がかかる:高所作業や下地処理、塗装など、全てを自分で行う必要があり、思った以上に体力を使います。
- 仕上がりにムラが出やすい:プロのような均一な塗りには技術が必要で、見栄えに差が出ることがあります。
- 安全リスクがある:足場なしでの高所作業や重機の扱いは事故のリスクを伴います。
「やってみたいけど不安がある」という方は、まずは小規模な面積で試してみるのも一つの方法です。 自信がついてから本格的な作業に移るというステップも検討してみましょう。
3. 外壁塗装をDIYで行う手順【初心者向け】
外壁塗装のDIYに挑戦するには、明確な手順を知ることが重要です。 以下は、初心者向けに基本的な流れをまとめたものです。
① 事前準備・点検
まずは塗装する建物の状態を確認しましょう。 ヒビ割れ・カビ・チョーキング(白い粉が手につく現象)などがあるかをチェックします。 この段階で不安があれば、専門業者に相談するのも選択肢です。
② 必要な道具の準備
ローラーやハケ、塗料、防護具、マスキングテープ、養生シート、足場など、必要な道具をそろえましょう。 安全確保のためヘルメットやゴーグル、手袋も忘れずに。
③ 高圧洗浄
外壁に付着した汚れやホコリを洗い落とします。 この作業を怠ると、塗料の密着度が下がり、早期の剥がれの原因になります。
④ 下地処理
ヒビの補修や古い塗膜の剥がし、シーリングの打ち直しなどを行い、塗装面を整えます。 この工程が仕上がりに大きく影響します。
⑤ 養生
窓や玄関、周囲の植栽などに塗料が付かないよう、ビニールシートなどでしっかり養生します。
⑥ 下塗り
外壁材と塗料の接着を良くするための工程です。 下地に合った専用塗料を使い、均一に塗布します。
⑦ 中塗り・上塗り
仕上げの工程です。 塗料は2回以上重ねて塗るのが基本で、乾燥時間を十分に取りながら塗り重ねます。
⑧ 後片付け・チェック
養生をはがし、塗り残しやムラ、塗料の飛散などがないか最終確認。 問題がなければ完了です。
DIYでの外壁塗装は段取りと丁寧な作業が成功のカギ。 慌てず、計画的に進めることが重要です。
4. DIYに必要な道具・塗料とは?
外壁塗装をDIYで行うには、専用の道具や適切な塗料の準備が不可欠です。ここでは、最低限そろえておきたいアイテムと、その役割を紹介します。
■ 必要な道具一覧
- ローラー・ハケ:広い面にはローラー、細かい部分や角にはハケが便利です。
- マスキングテープ・養生シート:塗料が付いてはいけない場所を保護するために使います。
- 脚立・足場:2階以上の高所作業には安全な足場が必須です。無理な姿勢での作業は大変危険です。
- 高圧洗浄機:下地処理のために、外壁表面の汚れをしっかり落とします。
- シーリング材・ヘラ:目地やヒビ割れの補修に必要です。
- 防護具(手袋・ゴーグル・マスク):塗料やホコリから身体を守るために必ず用意しましょう。
■ 塗料の種類と選び方
塗料は仕上がりや耐久性に大きな影響を与えるため、外壁材や用途に合ったものを選ぶことが重要です。
- アクリル塗料:安価で扱いやすいが耐久性はやや低め。短期間の保護に。
- ウレタン塗料:価格と性能のバランスが良く、DIY初心者にも人気。
- シリコン塗料:耐久性・防汚性に優れ、一般住宅でも多く使われています。
- フッ素塗料:高価格だが非常に長持ち。10年以上の耐久性を求める方に。
また、下塗り用のプライマーも忘れずに。これがなければ塗料がうまく密着しないこともあります。
5. DIYでよくある失敗とその対策
外壁塗装をDIYで行う際、初心者が陥りやすい失敗があります。これらの失敗は、塗装の寿命を大きく左右するため、事前に知っておくことが非常に重要です。ここでは、よくある失敗と、それを防ぐための対策を具体的に紹介します。
■ よくある失敗例
- 養生が不十分で塗料がはみ出す
窓枠や玄関、地面に塗料が飛び散ると、見た目が悪くなるだけでなく、掃除にも手間がかかります。 - 下地処理を怠ることで塗料がすぐ剥がれる
汚れや古い塗膜をしっかり落とさずに塗装すると、数年で塗料が剥がれたり、ヒビが再発したりします。 - 塗料をケチって塗膜が薄くなる
見た目には塗れているように見えても、塗膜が薄いと防水性が確保されず、すぐに劣化してしまいます。 - 乾燥時間を守らずに重ね塗りをしてしまう
中塗りや上塗りの間に十分な乾燥時間を設けないと、塗料同士がきちんと密着せず、表面がベタついたり割れたりします。
■ 失敗を防ぐための対策
- 丁寧な養生作業を行う
養生は塗装前の下準備の中でも重要な工程です。時間をかけてしっかり行い、必要に応じて追加補強しましょう。 - 高圧洗浄・下地処理を丁寧に実施する
塗装前の清掃・補修作業を手抜きせず行うことで、塗料の密着力が高まり、仕上がりが格段に良くなります。 - 塗料は規定量を守って使用する
説明書やメーカー指定の使用量を参考に、適切な厚みで塗ることが重要です。2回塗りが基本です。 - 気温・湿度・天気を確認して作業日を選ぶ
雨の日や極端に湿度が高い日には塗装作業を避けましょう。塗料の乾燥や硬化に影響します。
DIYでの失敗は、ちょっとした気の緩みや情報不足から起きがちです。正しい工程と丁寧な作業を心がければ、プロ並みの仕上がりに近づけることも夢ではありません。
6. DIYが向いている人・向いていない人
外壁塗装をDIYで行うのは魅力的ですが、全ての人に向いているわけではありません。自分に合った選択をするためには、向き・不向きを把握することが重要です。ここでは、DIYに向いている人とそうでない人の特徴を整理してご紹介します。
■ DIYが向いている人
- 手先が器用で細かい作業が得意な人
養生や塗装の均一さを保つには、集中力と器用さが求められます。 - 体力に自信がある人
長時間の立ち仕事や高所での作業が必要なため、ある程度の体力が必要です。 - 計画的に物事を進めるのが得意な人
作業工程をしっかり組み立てて段取りを守ることが、仕上がりの良し悪しを大きく左右します。 - 自分の家に愛着があり、メンテナンスに興味がある人
外壁塗装を通じて家の状態を把握し、必要な補修を自ら行う意欲がある人には向いています。
■ DIYが向いていない人
- 高所作業や力仕事に不安がある人
安全面が最優先される作業のため、身体的な不安がある場合は無理をすべきではありません。 - 作業にまとまった時間を確保できない人
外壁塗装は数日にわたる工程で、天候にも左右されるため、スケジュールに余裕がないと進行が難しくなります。 - 細かい作業が苦手で大雑把な性格の人
養生の精度や塗りムラが仕上がりに直結するため、几帳面さも大切な要素です。 - 完璧な仕上がりを求める人
プロのような仕上がりを100%求める方は、最初から専門業者に依頼するのが無難です。
自分がどちらのタイプに当てはまるかを見極めた上で、DIYに挑戦するかどうかを判断することが、満足度の高い外壁塗装につながります。
7. 失敗しないための注意点
外壁塗装のDIYは、正しい手順を踏めばコストを抑えて理想の仕上がりを目指せる一方で、失敗するとかえって補修費用がかさむリスクもあります。ここでは、初心者がやりがちなミスと、その対策を紹介します。
■ よくある失敗例と対策
- 準備不足で塗りムラが発生する
➤【対策】事前に外壁の劣化状況を確認し、必要な下地処理やシーリングの打ち替えを怠らないことが大切です。 - 養生が甘く、周囲に塗料が飛び散る
➤【対策】塗装しない部分は、しっかりとビニールシートやマスキングテープで保護しましょう。養生の丁寧さが仕上がりを左右します。 - 塗料の選定ミスで早期劣化
➤【対策】外壁の素材や立地に合った塗料を選ぶことが重要です。シリコン塗料やフッ素塗料など、耐候性の高い製品を選びましょう。 - 乾燥時間を守らず塗膜がはがれる
➤【対策】塗料メーカーが推奨する乾燥時間をしっかり守ってから次の工程に進むこと。天候にも注意が必要です。 - 高所作業で事故が発生
➤【対策】足場を組むか、安全な脚立を使い、無理な姿勢での作業は避けましょう。ヘルメット・手袋・滑りにくい靴の着用も必須です。
■ 作業日程に余裕を持つ
外壁塗装は、天候や体調に左右される作業です。無理に一気に終わらせようとせず、複数日かけて計画的に進めることで、ミスや事故を防げます。
DIYで後悔しないためには「焦らず・丁寧に・安全第一」を心がけることが何より大切です。
8. DIYと業者依頼の費用比較
「外壁塗装をDIYでやれば安く済む」とよく言われますが、実際にどのくらいの差があるのでしょうか?
ここでは、一般的な戸建住宅(延床30坪前後)を想定して、DIYと業者依頼それぞれの費用目安を比較してみましょう。
■ 費用の目安(30坪の戸建て住宅の場合)
項目 | DIY | 業者依頼 |
---|---|---|
塗料・道具代 | 約10〜20万円 | – |
足場レンタル | 約10〜15万円 | 含まれる場合が多い |
人件費 | 0円(自分で作業) | 約40〜70万円 |
総額 | 約20〜35万円 | 約70〜100万円 |
■ 比較してわかるポイント
- コスト面ではDIYが有利
人件費がかからないため、総額で見るとDIYの方が圧倒的に安く済みます。 - 仕上がり・保証の安心感は業者依頼に軍配
プロによる施工は見た目の美しさに加え、防水性や耐久性にも優れており、保証がつく場合もあります。 - 時間と労力に大きな差
DIYは作業期間が長くなる傾向があり、休日を使って数週間かかることもあります。対して、業者なら1週間前後で完了するケースが多く、手間もかかりません。
■ どちらを選ぶべきか?
費用を最優先するならDIYは有力な選択肢ですが、仕上がりの美しさや施工後の安心感を重視するなら業者依頼が無難です。
「自分でできる範囲」と「プロに任せた方がよい範囲」を見極めながら、部分的にDIYを取り入れるという方法もあります。
9. 業者に依頼すべきケースとは?
DIYで外壁塗装に挑戦するのは魅力的ですが、すべてのケースにおいて自己施工がベストとは限りません。以下のような状況に当てはまる場合は、専門の業者に依頼する方が安全で確実です。
■ 高所が多い・3階建て以上の住宅
2階建てでも足場が必要ですが、3階建て以上の住宅ではさらに高所作業のリスクが増します。安全性の確保が難しく、落下事故などの重大な危険を伴うため、プロの施工が推奨されます。
■ 外壁の劣化が進んでいる
クラック(ひび割れ)やチョーキング、シーリングの劣化が進行している場合、適切な下地処理や補修が必要です。誤った処理はかえって建物の寿命を縮めることもあるため、専門知識を持った業者に任せるのが安心です。
■ 美観や仕上がりを重視したい場合
プロが行う外壁塗装は、色ムラのない美しい仕上がりが期待できます。特に家の外観にこだわりたい方や、資産価値を保ちたい方にとっては、業者の技術力が大きなメリットになります。
■ 保証やアフターサービスを求める場合
業者に依頼すれば、保証付きの施工が受けられるケースが多く、施工後に不具合が発生した際の対応もスムーズです。長期的な安心感を求めるなら、アフターフォローが充実した会社を選ぶのが賢明です。
10. 迷ったらプロに相談!DIOhomesの無料サポート紹介
外壁塗装のDIYは魅力的ですが、「この状態で塗っていいのかな?」「道具はこれで足りてる?」「失敗したらどうしよう」と不安になる場面もあるでしょう。そんなときは、無理をせずプロに相談するのが一番です。
DIOhomesでは、DIYを検討中の方にもご利用いただける無料相談サポートを実施しています。
■ こんな方におすすめです
- 初めて外壁塗装に挑戦しようとしている方
- 塗料や道具の選び方に不安がある方
- 現在の外壁の劣化状態をプロに見てほしい方
- 部分的なDIYと業者施工の併用を検討している方
■ 無料サポートの内容
- 現地調査・劣化診断(神戸市・周辺エリア限定)
経験豊富なスタッフが実際に建物を確認し、劣化状況やDIY可能な範囲をアドバイスします。 - 塗料・施工方法のご提案
外壁の素材や状態に合った塗料の種類や、施工の順序を丁寧に説明します。 - 見積もりの作成(業者施工をご希望の場合)
比較検討できるように、DIYとの費用差もわかる明確な見積もりをご用意します。
■ 無理な勧誘は一切なし
DIOhomesでは、お客様が納得して選べることを大切にしています。
無理に契約を迫ることはありませんので、「ちょっと聞いてみたい」「アドバイスだけほしい」という方も安心してご利用ください。
DIYでの挑戦を迷っている方や、少しでも不安がある方は、
ぜひお気軽にDIOhomesまでご相談ください。
プロの視点で、最適な塗装プランを一緒に考えましょう。