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屋根だけじゃない!バルコニー・ベランダへの遮熱塗装が注目される理由
2025年4月7日

屋根だけじゃない!バルコニー・ベランダへの遮熱塗装が注目される理由

「遮熱塗装って屋根だけのものじゃないの?」
そんなイメージをお持ちの方も多いかもしれません。

しかし近年では、バルコニーやベランダへの遮熱塗装も注目を集めています。
なぜ今、こうした“水平面”への遮熱塗装が求められているのか?
その理由とメリットを詳しく解説します。

なぜベランダ・バルコニーにも遮熱塗装?

遮熱塗装と聞くと、多くの方が「屋根に使うもの」というイメージをお持ちではないでしょうか。
実際に、遮熱塗料は屋根や外壁への施工が一般的ですが、
近年ではベランダやバルコニーの床面にも遮熱塗装を施すケースが増えてきています。

その理由は、ベランダ・バルコニーが真上から直射日光を浴びる“水平面”であることに加え、日差しの照り返しや熱のこもりが発生しやすい場所だからです。

特に夏場は、ベランダ床の表面温度が60℃〜70℃以上に達することもあり、

  • 素足で出られないほど熱い
  • 床からの放熱で室内まで暑くなる
  • 洗濯物を干すのがつらい
    といったお悩みを抱える方も少なくありません。

さらに、バルコニーの下がリビングや寝室などになっている場合、床面に蓄積した熱がそのまま室内に伝わり、冷房効率の低下や不快な暑さの原因にもなります。

そこで活躍するのが、遮熱塗料です。
遮熱塗装をバルコニー床に施すことで、太陽光の熱を反射し、表面温度の上昇を大幅に抑えることが可能になります。

屋根と違って目に見える場所だからこそ、見た目の美しさと快適性を両立できる点でも、遮熱塗装の価値は高まっています。

遮熱塗装による3つのメリット


ベランダやバルコニーに遮熱塗装を施すことで得られるメリットは、単に「表面が熱くならない」だけではありません。
日々の暮らしの快適性や建物の寿命にまで関わってくる、見逃せない効果が3つあります。

1. 【室内温度の上昇を抑える】

バルコニーの床面に蓄積された熱は、すぐ下の部屋にじわじわと伝わります。
特に鉄筋コンクリート造や木造住宅で、2階のバルコニーの下がリビングや寝室になっている場合は要注意。

遮熱塗装を施すことで、日中の床面温度が10〜20℃ほど低く抑えられることもあり、それによって室内の温度上昇を防ぎ、冷房の効きが良くなる・エアコンの稼働時間が短くなるといったメリットが生まれます。

さらに、室温が安定することで、家族の健康面にも好影響があり、とくに高齢者や小さなお子様がいるご家庭では“暑さ対策”としても有効です。

2. 【素足で歩ける快適なベランダに】

遮熱塗装によって床面の熱が抑えられると、ベランダに素足で出られる快適さが生まれます。

夏場、「洗濯物を干しに出たら床が熱すぎてすぐ戻った」「サンダルなしではとても歩けない」…というご経験がある方も多いのではないでしょうか?

遮熱塗装をすることで、日差しの強い真夏でも床がジリジリと熱くならず、ストレスなくベランダを活用できるようになります。
これは特に、毎日洗濯物を干す主婦・主夫の方、ベランダガーデニングやDIYを楽しまれている方にも喜ばれている効果です。

3. 【床材の劣化を防止】

バルコニーの床面には、FRPやウレタンなどの防水層が形成されているのが一般的ですが、この防水層は紫外線や熱に長年さらされることで徐々に劣化していきます。

高温状態が続くと、防水層が硬化したり、ひび割れや浮きの原因になったりと、雨漏りや補修コスト増加につながるリスクも。
遮熱塗装を施すことで、表面温度の上昇が抑えられ、防水層の劣化スピードを遅らせることができるため、結果的にメンテナンスサイクルを延ばす効果が期待できます。

DIOhomesでは、防水層を保護しつつ遮熱効果も発揮する専用トップコート塗料を採用し、耐久性と快適性の両立を図っています。


こんな家におすすめ!

バルコニーやベランダへの遮熱塗装は、どの家にも効果があるわけではありません。
ですが、特に以下のような条件に当てはまるお宅では、遮熱塗装による快適性アップやメンテナンス効果を実感しやすいといえます。

✅ 南向き・西向きのベランダがある住宅

太陽光がもっとも強く当たる南向き・西向きのベランダは、夏場の温度上昇が非常に激しくなりがちです。
午後になると床面が焼けるように熱くなり、室内まで暑さが伝わってしまうケースもあります。

そうしたお宅では、遮熱塗装を施すことで床面温度の上昇を防ぎ、室内の暑さ・エアコン効率の改善につながる可能性が高いです。

✅ バルコニーの下が部屋(リビング・寝室など)になっている

バルコニーの構造上、その下には居室空間があることが多く、床面にこもった熱が天井を通じて伝わり、じんわりと室温を押し上げてしまうことがあります。

特に、鉄筋コンクリート造や断熱が薄い家では、夜になっても熱がこもって寝苦しい原因になることも。
遮熱塗装を行うことで、天井からの熱の侵入を減らし、冷房効率や睡眠環境の改善が期待できます。

✅ 洗濯物を毎日ベランダで干している

毎日ベランダに出る方にとって、床の温度は意外と大きなストレス要因です。
遮熱塗装によって、サンダルなしでも歩けるくらいの温度に抑えられれば、洗濯干しの時間がずっと快適になります。

さらに、熱による洗濯物の色あせや、ベランダ床材の変色を抑える効果もあるため、日常的な使いやすさを求めるご家庭にはとてもおすすめです。

✅ 築年数が10年以上経過しており、防水層の劣化が心配な家

築年数が経っている住宅では、ベランダ床のトップコートのツヤがなくなっていたり、色褪せ・細かなひび割れが出てきていることがあります。
これは、紫外線や熱による経年劣化が進行しているサインです。

遮熱塗装を施すことで、紫外線・高温によるダメージを抑え、防水層の寿命を延ばすことができます。
この機会に遮熱とメンテナンスを兼ねた塗装を行えば、コスト効率の良い対策にもなります。


遮熱塗装は「防水」との組み合わせがポイント


バルコニーやベランダの床面は、見た目こそ塗装面に見えますが、実は「防水処理」が施された特殊な構造になっています。
この防水層が劣化してしまうと、雨漏りや構造内部への浸水といった重大なトラブルにつながるため、遮熱塗装を行う際も「防水との相性」をしっかり考慮することが不可欠です。

☔ そもそもベランダ・バルコニーにはどんな防水があるの?

一般的な戸建住宅のバルコニー・ベランダでは、以下のような防水工法が用いられています:

  • FRP防水(繊維強化プラスチック):軽量・耐久性に優れ、住宅で最も多い
  • ウレタン防水:柔軟で複雑な形状にも対応可能、改修性が高い
  • シート防水(ゴム・塩ビなど):広い面積の施工に適している(主にビル向き)

それぞれの防水層の上には「トップコート(保護塗膜)」が塗られており、このトップコートの役割は、紫外線や熱・雨風から防水層を守ること。
遮熱塗装はこのトップコートに「遮熱性能をプラスしたタイプ」を選ぶことで、防水保護+遮熱効果の“ダブル効果”が得られます。

🛠 遮熱塗装だけでは防水工事にはならない

ここで注意しておきたいのは、遮熱塗装=防水工事ではないということ。
遮熱塗料を上から塗っただけでは、防水層の機能回復や雨漏り修繕にはなりません。

たとえば…

  • 防水層にひび割れがある
  • 下地が浮いている・膨れている
  • コーナーや立ち上がりに劣化が見られる

こうした場合は、まず防水工事で下地をきちんと補修・再形成した上で、遮熱トップコートを施工する必要があります。
この工程を飛ばしてしまうと、見た目はキレイでも中身はボロボロ、数年でやり直しになるというケースにもなりかねません。


🔧 DIOhomesでは、遮熱塗装と防水診断をセットで実施

DIOhomesでは、バルコニー・ベランダの遮熱塗装をご相談いただいた際には、必ず防水層の状態をプロの目でチェックいたします。
防水工事の必要があるかどうか、既存の仕様に合う塗料選定はどうかなどを丁寧に判断したうえで、無理のない・意味のあるご提案を行っています。

必要に応じて、

  • 防水層の再施工(ウレタン塗膜・FRP張替えなど)
  • 遮熱機能付きトップコートの選定・塗布
  • 立ち上がりや笠木部分の劣化補修

など、遮熱と防水を一体で考えたプランニングが可能です。

まとめ|バルコニーの遮熱塗装で「住まい全体の快適性」をアップ!

  • ベランダやバルコニーは、実は屋根並みに遮熱が効果的な場所
  • 室温の改善、床の快適性、防水層の保護に役立つ
  • 防水との相性を見極めた施工が大切

「遮熱塗装=屋根だけ」と思っていた方にこそ、
バルコニーへの遮熱塗装をぜひ知っていただきたいです。

DIOhomesでは、現場調査から防水状態のチェック、
最適な塗装のご提案までワンストップ対応いたします。
ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

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