遮熱塗装に向いている建物の特徴とは?

遮熱塗装とは?あらためて簡単におさらい
遮熱塗装は、太陽光(特に赤外線)を反射する性能を持った塗料を使うことで、屋根や外壁の表面温度上昇を抑える塗装方法です。
主に夏場の室内温度上昇を軽減し、省エネ効果にも期待できます。
遮熱塗装に向いている建物の特徴
1. 【日当たりが良い】南向き・西向きの屋根や外壁が多い家
遮熱塗装の効果をもっとも実感しやすいのは、日射がよく当たる立地や構造の住宅です。
特に南向きや西向きの屋根や外壁が広く面している家は、1年を通して強い日差しにさらされる時間が長くなります。
中でも、西側は午後から夕方にかけて太陽の角度が低くなり、直射日光が屋根や壁に斜めから強く当たるため、最も熱がこもりやすい方角だといわれています。
この影響で、夕方になっても室内の温度が下がらず、寝苦しい夜が続く…といった声を多く聞きます。
遮熱塗装は、そういった“熱の蓄積ポイント”に塗ることで、日射を効率よく反射し、屋根や外壁の表面温度を10〜20℃以上抑えるケースも報告されています。
これにより、冷房の効きが良くなったり、電気代の節約につながったりと、体感と光熱費の両面でメリットが得られるのです。
2. 【屋根裏の断熱が弱い】築年数が経った木造住宅
遮熱塗装が特に効果を発揮しやすいのが、築年数が経っていて、屋根裏の断熱性能が低下している木造住宅です。
木造住宅では、屋根のすぐ下に天井裏(屋根裏)がある構造が多く、屋根が吸収した熱がダイレクトに室内へ伝わりやすいのが特徴です。
このとき、本来であれば屋根裏に設置された断熱材が、熱の侵入を緩和する役割を果たすのですが…
古い住宅では断熱材の厚みが不足している
経年によって断熱材が縮んだりズレたりしている
そもそも断熱材が入っていない(まれにあります)
といった状態になっているケースも珍しくありません。特に築15年以上の木造戸建てでは、断熱基準自体が今ほど厳しくなかったため、当時としては“標準”でも、今の基準では不十分な場合が多いのです。
このような住宅では、屋根に遮熱塗料を塗布することで、屋根材表面の温度上昇を抑え、断熱材に伝わる熱そのものを減らすことができるため、室内の暑さが大幅に改善されるケースがあります。
さらに、屋根裏にこもる熱気が減ることで天井への負担も軽減され、冷房効率が上がり、家の中全体が過ごしやすくなるといった副次的なメリットも生まれます。善に効果的です。
3. 【2階が特に暑い】鉄骨造やプレハブ住宅
鉄骨造やプレハブ住宅は、構造上、夏の暑さが2階に集中しやすい住宅タイプのひとつです。
その理由は、鉄や金属が非常に熱を伝えやすい(高い熱伝導率を持つ)素材であるため、日中に屋根や外壁が受けた熱がすぐに構造体を通じて室内に伝わってしまうためです。
特に屋根のすぐ下に部屋があるプレハブ住宅や、鉄骨造の2階建てで天井断熱が不十分な場合は、夏場に2階が“サウナのように”暑くなることも少なくありません。
遮熱塗装は、こうした金属構造特有の“熱の通りやすさ”による暑さに対して、非常に有効な対策のひとつです。
屋根や外壁の表面で太陽の熱を反射させることで、構造体自体が熱を蓄えるのを防ぎ、結果として室内の温度上昇を大幅に抑えることができます。
また、鉄骨住宅は構造的に外壁や屋根材が薄く、断熱性能に限界があるケースも多いため、遮熱塗装によって「熱を最初から入れない」という発想が、より大きな効果を生むのです。
加えて、2階部分が暑くなりがちな建物では、エアコンの効きが悪くなったり、冷房費がかさむ傾向もありますが、遮熱塗装によって機械に頼りすぎない“建物自体の快適性”を高めることが可能になります。
4. 【屋根材が金属・スレート系】
屋根材の種類によっても、遮熱塗装の効果の出方には大きな違いがあります。
中でも**金属屋根(ガルバリウム鋼板・トタンなど)やスレート屋根(化粧スレート・コロニアルなど)**は、熱を吸収・伝導しやすい素材であるため、遮熱塗装の恩恵を非常に受けやすいといえます。
金属屋根はその構造上、太陽光を浴びるとすぐに表面温度が上昇し、60℃〜70℃以上になることも珍しくありません。
さらに、金属は蓄熱性が低いため、熱を溜め込むというよりもダイレクトに屋根裏へと熱を伝えてしまうため、室内温度に与える影響も非常に大きくなります。
スレート屋根の場合も、表面が比較的薄く、断熱材が直下に入っていない構造が多いため、直射日光によって屋根材自体が高温になり、その熱がじわじわと室内へ伝わってしまいます。
こういった屋根材に遮熱塗装を行うと、塗料の遮熱性能によって日射の反射率が上がり、屋根材の表面温度が10〜20℃程度下がることもあります(※効果は塗料や施工条件によります)。
結果として、屋根裏の温度や室内への熱の侵入も抑えられ、冷房の効きが良くなる・室温が安定するといった体感的な改善が期待できます。
さらに、金属屋根やスレート屋根は、経年劣化が進むと表面の塗膜が劣化しやすく、紫外線や熱に弱くなるという特性があります。
遮熱塗装はそういった屋根材の劣化を防ぎ、耐久性を高める意味でも効果的です。
遮熱塗装が“そこまで必要ではない”ケースも?
遮熱塗装は多くの住宅に効果的な施工方法ですが、すべての家に必須というわけではありません。
建物の立地や構造、設備環境によっては、遮熱塗装を行っても体感的な効果が出にくいケースも存在します。
たとえば、次のような条件に当てはまる場合は、遮熱塗装の優先度がそれほど高くない可能性があります。
✅ 周囲に建物が密集していて、日差しがほとんど当たらない
都市部や住宅地では、隣家と屋根が近接していたり、木やマンションの影で屋根や外壁に日射が当たる時間が非常に短いことがあります。
遮熱塗装は「太陽光を反射して熱の侵入を防ぐ」ための塗装なので、そもそも日が当たらない環境では効果を発揮しにくくなります。
✅ 屋根や外壁に十分な断熱材が施工されている
新築や高断熱リフォーム済みの住宅では、屋根裏や壁内に分厚い断熱材が入っていることが多く、遮熱による追加効果が限定的になることもあります。
このようなケースでは、遮熱塗装よりも「低汚染性」や「高耐久性」を重視した塗料の選定が向いているかもしれません。
✅ 冷房設備が整っており、快適な室温が保たれている
すでに断熱性能が高い家+高性能なエアコン+適切な使い方ができている環境では、遮熱塗装の導入による光熱費削減効果や体感温度の変化が小さい可能性もあります。
この場合は、メンテナンス目的として遮熱ではなく通常の塗料で十分なケースもあるでしょう。
遮熱塗装は“効果が出やすい場所”を見極めて施工するのがポイント
遮熱塗装は、塗ればどこでも同じように効果が出るわけではありません。
実際には、建物の立地や構造、素材の違いによって、効果が出やすい場所・出にくい場所がはっきり分かれるのが特徴です。
特に効果が出やすいのは、以下のような条件がそろった場所です:
- 日射が強く当たる南・西向きの屋根や壁
- 金属やスレートなど熱伝導が高い素材
- 屋根の真下に居室がある構造(特に2階建て)
こうした部位は、夏場になると想像以上に高温になり、室内温度にも直結する「熱の侵入口」になっています。
遮熱塗装は、その入口である外部表面に施すことで、熱の侵入を“外側でブロック”することができるというわけです。
一方で、東面や北面の外壁、周囲が影になる部分などは、もともと日射の影響が少ないため、遮熱効果の恩恵が小さくなることもあります。
このような面に高価な遮熱塗料を使用するのは、コストパフォーマンスの面でやや非効率になる可能性もあるのです。
そのため、DIOhomesでは、現地調査時に建物の方位・日当たり・素材・断熱状態などを詳しく確認し、「どこに遮熱塗料を使うともっとも効果的か」を見極めた施工プランをご提案しています。
場合によっては、屋根と南側外壁には遮熱塗料を使用し、北側や日陰の面には耐久性重視の塗料を組み合わせるなど、効果とコストのバランスをとった“ハイブリッド塗装”をご提案することもあります。
こうした柔軟な判断ができるのも、実績豊富な外装リフォーム専門会社ならではの強みです。
まとめ|遮熱塗装が効果的な建物に当てはまるなら、今が塗り替えのチャンスかも?
ここまでご紹介してきたように、遮熱塗装は建物の構造や立地条件によって、効果が大きく変わる工法です。
特に以下のような条件に当てはまる住宅では、遮熱塗装を取り入れることで、夏場の快適性がぐっと向上する可能性があります。
- 日当たりの良い南向き・西向きの屋根や壁がある
- 築年数が15年以上で断熱が不十分な木造住宅
- 金属屋根やスレート屋根など、熱を吸収しやすい屋根材を使っている
- 鉄骨造やプレハブ住宅で、2階が特に暑く感じる
- 夏場の電気代が高く、冷房の効きが悪いと感じている
これらの条件に心当たりがある方は、遮熱塗装によって得られる効果を実感しやすいタイプの住宅といえます。
また、遮熱塗装は「効果があるかどうか」の視点だけでなく、塗装工事そのものが必要なタイミングかどうかという視点も重要です。
屋根や外壁の塗膜が劣化していたり、色あせ・ひび割れ・コケが目立ち始めていたりする場合は、遮熱塗装を導入する絶好のタイミングといえるでしょう。
DIOhomesでは、お客様のお住まいを外装の専門家が現地調査したうえで、遮熱塗装が本当に必要かどうか、効果的に使えるかどうかを正直かつ丁寧にご提案しています。
「今、塗り替えのタイミングかな?」
「うちの家って遮熱塗装に向いている?」
そんな疑問をお持ちの方は、ぜひ一度DIOhomesまでご相談ください。
お住まいの構造とライフスタイルに合った、最適なご提案をさせていただきます。