
遮熱塗装の効果は、単に塗料の性能だけで決まるわけではありません。実は「色」によっても温度上昇の度合いが大きく変わります。一般的に「白が一番涼しい」と言われますが、近年は「濃色系でも遮熱効果が得られる」特殊顔料が登場し、黒や赤などの濃い色でも一定の遮熱効果を発揮することが可能になっています。
本記事では、遮熱塗装における色の違いと、それによる表面温度の差、さらには濃色系でも効果を最大限に引き出すための方法を詳しく解説します。「遮熱塗装 色 効果」を知りたい方はぜひ参考にしてください。
1. 色による表面温度の違い
遮熱塗装を施した場合でも、色の違いによって表面温度には大きな差が生じます。以下は、晴天時の屋根表面温度を色ごとに比較したデータです。
色 | 表面温度(°C) |
---|---|
白 | 約40°C |
シルバー | 約45°C |
青・緑系 | 約50°C |
赤・茶系 | 約55°C |
黒 | 約60°C |
このように、白やシルバー系の明るい色ほど温度上昇を抑えやすく、黒や赤などの濃い色ほど温度が高くなる傾向があります。これは、色ごとに太陽光の吸収率が異なるためです。
白色は可視光線と赤外線をほぼ反射するため、最も温度が低くなります。一方で、黒はほとんどの光を吸収するため、遮熱塗料を使用しても高温になりやすいのです。
2. 濃色系でも遮熱効果を高める方法
近年の技術進化により、「黒や赤などの濃色でも遮熱効果を向上させる特殊顔料」が開発されています。これにより、デザイン性を損なわずに遮熱性能を確保できるようになりました。
赤外線反射顔料を使用する
従来の塗料では、黒や赤などの濃い色はほぼ全ての赤外線を吸収してしまい、高温になりやすいという欠点がありました。しかし、赤外線反射顔料を配合した「高遮熱仕様」の塗料を使用することで、濃色でも温度上昇を抑えることが可能です。
通常の黒と高遮熱仕様の黒の違い
塗料の種類 | 表面温度(°C) |
一般的な黒塗料 | 約60°C |
高遮熱仕様の黒塗料 | 約50°C |
通常の黒と比べると、約10°Cの温度差が生じることが分かります。この技術を活用すれば、デザインの自由度を保ちながら、遮熱効果を最大限に高めることができます。
ツヤあり仕上げを選ぶ
「ツヤあり仕上げ」にすると、表面の光沢によって可視光線や赤外線の反射率が向上し、温度上昇をさらに抑えることができます。逆に、ツヤ消し塗料を使用すると表面がザラつくため、光を吸収しやすくなり、温度が上がりやすくなります。
ツヤあり vs ツヤなしの比較
仕上げ | 表面温度(°C) |
ツヤあり | 約50°C |
ツヤなし | 約55°C |
デザイン性を考慮しつつ、温度上昇を抑えたい場合は「ツヤあり仕上げ」を選ぶのがベストです。
金属屋根なら、遮熱塗装+断熱材の組み合わせが最適
金属屋根は太陽熱を受けやすく、表面温度が非常に高くなりがちです。そのため、単なる遮熱塗装だけではなく、断熱材との組み合わせが有効です。
遮熱塗装+断熱材のメリット
- 表面温度の上昇を抑える(遮熱塗装の効果)
- 熱の伝わりを遅くする(断熱材の効果)
- 室内温度の安定化(冷暖房効率の向上)
特に、工場や倉庫の屋根では「遮熱塗装+断熱材」の組み合わせが推奨されており、最も高い効果を発揮します。
3. まとめ:色選びで遮熱効果を最大化しよう
遮熱塗装の効果は、色によって大きく変わります。基本的には「白が最も涼しい」ですが、黒や赤などの濃色系でも赤外線反射顔料を活用した高遮熱仕様の塗料を使用することで、温度上昇を抑えることが可能です。
また、
- ツヤあり仕上げを選ぶことで、反射率を向上させる
- 金属屋根なら、遮熱塗装+断熱材の組み合わせでさらに高い効果を発揮する
といった工夫をすることで、遮熱性能を最大限に引き出すことができます。
色選びはデザイン性だけでなく、建物の温度管理にも大きな影響を与えます。最適な塗料と施工方法を選び、快適な住環境を実現しましょう!